セックスレスには「シーフード」が効果的!? 妊娠率との関係も明らかに
精力アップ食材といえばすっぽん、うなぎなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかしどちらも高級食材のため、日常的にはなかなか取り入れにくいですよね。今回は、アメリカの大学院が発表した興味深いデータをご紹介します。
身近なアレで性欲がアップする……!?
ハーバード大学公衆衛生大学院の研究データによると、「魚介類」に性欲アップ・妊娠力アップ効果が認められたそうです。
同大学院が行った研究内容は、妊活中の501組のカップルを対象に、「魚介類の摂取量」と「セックスの頻度」を記録するというもの。各カップルで1年間もしくは妊娠するまで記録し、4年間にわたってデータを集めたそうです。
研究の結果、週2食以上魚介類を食べたカップルの92%が1年後に妊娠。また、魚介類の消費量が最も多かった男女(月8食以上)は、そうでないカップルにくらべてセックスの頻度が22%高くなったそうです。日本人からすると月8食ってあんまり多いようには見えないけど、毎日食べたらどうなっちゃうんだろうか……!
性欲アップの理由はまだ不明 妊活への効果は研究者も太鼓判
牡蠣などに豊富に含まれる亜鉛が性欲を高めるというのは有名な話(しかも科学的根拠もアリ)。しかし今回の実験においては亜鉛の量は測定しておらず、魚介類と性欲の因果関係についてはまだ詳しいことはわかっていないんですって。
また、妊娠力については、魚に豊富に含まれる「オメガ3脂肪酸」が、精液と胚の質を向上させ、排卵の可能性を高め、さらに妊娠に重要な役割を担う女性ホルモン「プロゲステロン」の数値を上昇させているのではないかと研究者は指摘しています。
日本人の魚介類消費量は減少中……みんなサカナ食べよう
なお、水産庁のデータによると、日本人1人あたりの魚介類消費量(年間)は2001年度の40.2kgをピークに年々減少を続けており、2016年度には24.6kgにまで減少。
近年草食系が増えていることに結び付けるのは早計ですが、今回の実験結果を見ると、関係ないこともないのかも……!? と思えてしまいますね。
ちなみに大手食品会社のマルハニチロ株式会社が行った調査によると、「自分たち夫婦は仲が良いと思う」と答えた人の割合は、魚を食べる頻度が週1日以下の夫婦が65.3%だったのに対し、週2日以上の夫婦は75.8%という興味深い結果も出ていました。
セックスレス解消のために、マカ、うなぎ、すっぽんなどの王道食材をパートナーに食べさせるのは“いかにも”な感じで恥ずかしいという方も、魚介類なら気軽に勧められますよね。ってことで、今年の夏は焼き肉よりもオイスターバー! 吉野家よりもくら寿司をチョイスして、充実したセックスライフを楽しみましょう!
〈参考資料〉
People Who Eat Lots of Seafood Have More Sex(delish)
https://www.delish.com/food-news/a20953396/eat-seafood-have-more-sex-pregnancy/
水産庁 平成29年度 水産白書「第4節 我が国の水産物の需給・消費をめぐる動き」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/29hakusyo/attach/pdf/index-7.pdf
マルハニチロ「魚(とと)の日に関する調査2017」
https://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/research/pdf/20171003_totonohi_cyousa.pdf